通夜のあとに行う通夜振る舞いとは?

「通夜振る舞い」ということばを聞いたことはありませんか?

「通夜の弔問客に食事を振る舞うこと」を「通夜振る舞い」といい、食事の準備は喪主や遺族の仕事になります。

一応、通夜振る舞いは関東地方でよく行われるものなので、日本全国どこで葬儀をあげるとしても、必ず行わなければならない、というわけではありません。

通夜振る舞いは仏教の葬儀で行われるものなので、キリスト教など宗教が違う場合はそもそも行いませんし、葬儀によって通夜振る舞いを簡略化したり、別の方法で故人をしのぶこともあります。

ただ、通夜振る舞いをすることで、故人と親しかった人たちがまた新たな縁を結んだり、遺族が知らない故人の姿を知ることができたりするというメリットもあります。

知っておいて損はありませんので、今回は通夜振る舞いの準備について知っていきましょう。

通夜振る舞いに必要な準備を整えよう

通夜から通夜振る舞いまでの流れを簡単に説明すると、

・通夜の弔問客が焼香をあげる

・順次通夜振る舞いの会場に案内し、食事を召し上がってもらう

・喪主や遺族が挨拶をし、1時間から2時間程度で解散

というふうになっています。

通夜振る舞いの基本は、

  • 弔問客が随時やってくるので、用意する料理は大皿料理やオードブルなど
  • 飲み物はビール、お茶、ジュース、日本酒
  • 短時間で切り上げる催しなので、食事量を見極めるのが大事

ということです。

弔問客が皆そろってから一斉に食事、というわけにはいかないので(遅れてくる人もいます)、たいていは焼香をあげた方から順に案内をします。なので、厳密には席順も決めません。

大皿料理なのは、人数によらずとりわけやすいからです。

葬儀社によっては仕出しを用意していることもあります。少々お値段は高いですが、良くわからない場合は葬儀社に任せるのもおすすめです。

料理の量はどれくらい?

目安として、通夜振る舞いの参加者=弔問客の人数の50%から70%くらいの量を用意する、くらいがちょうど良いです。お酒は、全員に行き渡る程度で構いません。

例えば、「弔問客が30人」ほど、と予想される場合は、「15人から21人ぶんほど」の量を用意すれば良いということですね。

通夜振る舞いは故人をしのぶ場で、大食いをして大酒を飲む場ではありませんし、一口だけ口にして帰る人、断る人もいます。

多すぎると食事が余って処分が大変で、少なすぎると口にするものがなくなってしまうので大変ですが、不安なら葬儀社や親戚などに相談すると良いでしょう。

祝い事に通じる食べ物は避ける

お祝いごとにもってこいの食材、というのがありますよね。

例えば、鯛の尾頭付き。とてもめでたい食材ですが、通夜振る舞いではお祝いごとにつながる食べ物は避けましょう。

本来は肉や魚も使わない精進料理を出すのですが、定番なのは「寿司の大皿」や「仕出しのオードブル」ですね。

葬儀社ご用達のお店なら、使わないほうが良い食材についてよくわかっているので、信頼できます。

食事ではなく、お菓子ですませることも

地方によって、通夜振る舞いは一般の弔問客ではなく遺族や親族だけに出すもの、なんてこともあります。

また、葬儀の規模を小さくするため、参列者の負担を軽くするため、通夜振る舞いを小さめのお菓子とお茶ですませたり、折り詰めを渡してお持ち帰りしてもらう、といったケースもあります。

どの方法が良いのかは、家や地域によって異なるしきたりに合わせましょう。

故人がひいきにしていたお店を訪ねる、という方法も

ちょっと変わった方法ですが、例えば家族やとくに親しい友人だけでひっそり故人を弔うために、通夜振る舞いはせず、通夜が終わってから故人が良く行っていた料理店に行って食事をする、というのもアリです。

通夜振る舞いにおいて、気をつけるべきマナーや対応はあるの?

基本的に、通夜振る舞いの場において気をつけることは、通夜や葬儀のときに気をつけるマナーと同じです。

通夜振る舞いは故人をしのぶ場ですから、特別マナーが悪い人がいない限り静かに進行します。

喪主は訪れる弔問客への対応やお見送りに忙しくしていることも多いので、事前に遺族や親族に通夜振る舞いを取り仕切る役割を頼んでおくのがおすすめです。

通夜振る舞いを任された人は、参加してくれた方一人一人にお酌と挨拶をして、感謝を伝えましょう。

ちなみに、通夜振る舞いの最初に「献杯」の声掛けをすることがあります。

ここで、間違えて「乾杯」といってしまわないように気をつけましょう。

通夜を自宅でする場合、大騒ぎになることも

自宅で通夜をすると、自宅にたくさんの人が集まることになります。

すると、「故人をしのんで親戚一同大騒ぎする」と考える人もいて、1時間くらいで終わるはずの通夜振る舞いが深夜までつづいてしまうことも。

通夜の翌日には告別式が控えています。

故人とゆっくり過ごす時間でもありますから、あまり長引かないようにしっかりと終了の挨拶、線引きをすることも考えておきましょう。