葬儀に欠かせない「遺影」って、どんな写真を選べば良いの?

一般的な葬儀の会場をイメージしてみてください。

祭壇があって、棺があって、お花が飾ってあって、喪服の参列者が大勢いる・・・そんななか、最も目に留まるのは故人の遺影ではないでしょうか。

焼香をするとき、「この祭壇はなかなか凝っているなあ」と思いながら手を合わせる方はそう多くはないでしょう。たいて、遺影を見て、故人との思い出を浮かべながら、その死を悼みながら行います。

遺影は葬儀のとき最も注目されるものですし、葬儀が終わったあとも手元に残るものです。葬儀の出来を大きく左右するものだけに、「遺影ってどんな写真を選べば良いの?」と不安に思ってしまったり、写真を探して家中をひっくり返したりすることも少なくありません。

そこで、今回は「遺影を選ぶときに抑えておきたいポイント」をいくつか紹介していきます。ぜひ役立ててみてください。

本人らしい姿で写っている写真を探そう

一昔まえ、遺影といえばむっつりと口元を引き締めた写真(子供の頃、怖い表情だと思いませんでしたか?)か、無表情の写真が定番でした。

しかし最近は、比較的自由に遺影を選ぶのが主流になっています。

もちろんご遺族の方にとってふさわしいと感じる写真もありますが、遺影選びにおいて、公序良俗に反しない限り「こういう写真でなければならない!」という決まりごとはありません。

故人の遺影を選ぶとき、重視すべきなのは、「遺影を見て故人のことを思い出せるような、本人らしい姿で写っているかどうか」です。

普段から場を盛り上げる陽気な方なら、笑顔の写真が良いでしょう。趣味に没頭する姿も凛々しいものです。家族や夫婦でいるところを撮影した、自然で柔らかな表情も素敵ですね。

葬儀には故人の家族だけでなく、会社の人が来ることも多いので、あまりハメを外しすぎた写真は選べませんが、その人らしい姿で写っている写真を探すのも故人を偲ぶ良い機会です。

遺影を選ぶときのポイント

つづいて、「本人らしさ」とは別に、「一般的にこういう条件の写真を選ぶと良いですよ」というポイントを紹介していきます。

できるだけ大きな写真を選ぼう

遺影は、結構大きなサイズになります。少なくとも、数百円で売っているカメラで撮影した写真を現像したものよりだいぶ大きいです。

これは、遺影をつくるとき「手元にある写真をスキャンして拡大し、引き伸ばしたものを印刷」するためです。

大きな写真でないと、通夜や葬儀の場で遠くから故人の顔を確認することができませんからね。

拡大コピーをする以上、もととなる写真はできるだけ大きいほうが良いです。

試しにパソコンで画像の拡大縮小をしてみるとわかりますが、写真も画像も過度に拡大するときれいに見えなくなってしまいますので、少しでも「故人の顔が大きく写っている」ものを選びましょう。

なお、故人の顔が大きく写っているものなら、集合写真などでも構いません。必要な部分のみ切り取って利用できます。

ピントが合っている写真を選ぼう

大きな写真を選んだほうが良い理由と同じように、拡大する以上ピントが合っていたほうが良いです。ピントがずれている写真を拡大すると、どんどんぼやけた写真になってしまいます。

笑顔や自然な表情で写っている写真を選ぼう

家中をひっくり返しても一枚も写真がない! というなら話は別ですが、笑顔の写真と無表情の写真があれば、より表情の柔らかい写真を選びましょう。

ちなみに、家族写真やアルバムを探しても良い写真がない場合、故人のデジカメやスマホに残っている写真を探してみるのもおすすめです。

デジタルデータがあればデータを、現像した写真ならツルツルしたものを選ぼう

最近はデジタルカメラで写真を撮る方も多いです。

なので、写真のデジタルデータがある場合もありますよね。そういうときは、自分たちで写真を適当に現像するのではなく、データごと葬儀社に預けてしまうのも一つの手です。

専門の人に現像してもらえば、より大きくきれいな写真を現像できます。

また、もう現像してある写真しかない場合は、手触りがツルツルしているものを選びましょう。表面がツルツルしていない写真を引き伸ばすと、凹凸があるよろしくない仕上がりになってしまうからです。

カメラのほうをきちんと向いている写真を選ぼう

これもできればではありますが、遺影に使う写真はカメラのほうをきちんと向いているものが良いです。

ただ、真正面を向いていないとダメ、ポーズを取っていないとダメ、というわけではありません。本人らしい写真が一番です。

候補は一枚きりでなくとも大丈夫

遺影の写真を選んでいるとき、「この写真が良いな」「こちらのほうが良いんじゃない?」「そういえばあのとき・・・」となかなかこれ! という一枚に絞り切れないことは多々あります。

そんなときは、候補の写真を葬儀社の方に渡して一番良いものを選んでもらいましょう。

数多くの遺影を見慣れている葬儀社の人は、客観的に見て問題のない写真を選ぶ能力も高いです。

遺影は多くの人の目に触れるもの。遺族にとって、本人にとって一番良い写真を探してあげましょう。