葬儀のすべてを取り仕切る責任者=喪主は誰がすれば良いのか

葬儀を行うにあたって、必ず決めておかなければならないのが「喪主を誰がするのか」です。

一般的に、葬儀の最終意見決定者は喪主になります。通夜や告別式にきてくれた人たちにあいさつをして回るのも喪主ですし、葬儀に参加できない人が弔電を打つ場合も基本的には喪主あてに電報を出すことになります。

法的に葬儀の喪主はこうしなさい、ああしなさいと決まっているわけではないので深く考えなくても良いのですが、喪主のいない葬儀は一般的ではありません。

葬儀は遺族のために行うという意味以外にも、故人と関係の深かった方たちのために行うものでもあるので、きちんと喪主を立て、スムーズに葬儀を終えたほうが良いのです。

とはいっても、喪主を誰がするか、どういう基準で決めれば良いかわからない方もたくさんいますし、家によって状況も違いますよね。

そこで、喪主は誰がやるなべきなのかを決める基準をお伝えしていきます。

葬儀における喪主の役割とは?

まず、葬儀において喪主にはどんな役割があるのかを知っておきましょう。

喪主というのは、先ほどもいったとおり「葬儀に関する最終意見決定者」です。

冠婚葬祭には地域性や家ごとのこだわり、形式があります。

仏教徒なのかキリスト教徒なのかでまったく葬儀のやり方は違いますし、同じ仏教でも宗派によって必要なものも変わってきます。

訃報を聞いて集まってきた家族や親戚の人数が増えると、葬儀はああしたほうが良いこうしたほうが良い、なんて具合に紛糾することもしばしばあるのです。

全員の意見を聞いて細かく調整している時間はないので、葬儀では「喪主」を立て、喪主がどのような葬儀にするのかを決めていきます。

皆で会議をするよりも、あれこれ決めてくれる明確なリーダーがいたほうが意見がまとまりやすい、というわけです。

喪主は「遺族の代表」であり、「故人とちかしい人」がつとめるのが自然なので、故人の死を悼んで通夜や葬儀にきてくれた方々にあいさつをする役目ももっています。

とても重要な役なのです。

配偶者→家族→親戚→友人知人で考える

喪主は誰がすべきなのか、じつは世間一般で大体順番が決まっています。

家や後継者問題が強く残っていた時代は、家長が亡くなると「跡取り」が喪主をつとめ、親戚や故人の知人に対して「父を失いましたが後継者がしっかりやっていきますよ」と示していたのですが、最近ではあまり後継者うんぬんを意識する必要はありません。

単純に、

  • 故人の配偶者(奥さんや旦那さん)

がつとめることが多いです。

配偶者がいなかったり、喪主ができる状態ではない場合は、

  • 家族(息子優先、いなければ娘。きょうだいや親でも可)
  • 親戚(いとこやおじ、おば。甥っ子姪っ子など)

など、血縁関係が近い順に決め手しまうと良いでしょう。

血縁者が一人もいない、という場合は、

  • 故人の友人知人

が喪主をつとめる場合もあります。

故人の遺言がある場合は、遺言に従おう

もし、亡くなった方が遺言を残していて、遺言の内容で自分が亡くなったときの「喪主」を指定していた場合、遺言に従いましょう。

喪主に関しては法律で規程がないのでどう決めたって良いのですが、きちんとした形式で残された「遺言」は法的に効果をもつ故人の意思とみなされます。

相続のときも、遺言があれば法定相続分だのなんだのといった話し合いをすっ飛ばして遺産分割が終わることもあるくらい、とても強力な意見書なのです。

あえて遺言に逆らってべつの喪主を立てるメリットはありませんし、遺言は相続人に公開されるものなので、外聞もよろしくありません。

死亡事故の場合遺言が残されている可能性は低いですが、あれば迷わなくて良いですし、相続でも重要なので探しておきましょう。

喪主は親戚へのあいさつ回りもするので、より多くの人にあいさつできる人を選ぶ

最後に、実利を考えた喪主の決め方を紹介します。

実利といっても、「喪主の役割をより良く果たすことのできる人を選ぶ」というものです。

喪主は、通夜や葬儀のあいだ中ずっと親戚や弔問客の相手をしなくてはなりません。

参列者が多いと、座って一休みをする暇もないほどです。

ビジネスの取引相手や親戚など、あいさつを失敗すると今後の関係に差し障りがある人ともくるので、遺族のなかでもよりきちんとした対応ができる人を選ぶ、というのも一つの手なのです。

例えば、

「お父さんが亡くなってお母さんを喪主にしたいが、ショックが強すぎて喪主をつとめられる状態ではない。喪主は長男に任せたほうが無難だけど、長男はひどく人見知りをするので、人当たりの良い長女に喪主をしてもらおう」

なんて考えでも問題ありません。

とくに、故人が会社を経営していた、店をしていたなどの場合、しっかり対応できる人に喪主を任せるのがおすすめです。

遺族で話し合い、一番良い人に喪主をしてもらいましょう。